英語学習ログ|Day10|2025/07/28(月)別メニュー編:Payphoneラップで立ち止まる英語学習|5つの文法とスラング深掘り

英語学習ログ

はじめに

今日はいつものシャドーイング記録とは少し違って、洋楽の歌詞から気になった英語表現を深掘りしてみる別メニュー編です。

取り上げたのは Maroon 5 の名曲「Payphone」、その後半に登場する Wiz Khalifa のラップパート。
強めのスラングやラッパーならではの比喩表現が満載で、英語学習者としても「え?これどういう意味?」と立ち止まるポイントがたくさんありました。

今回は、その中でも特に印象に残った表現を5つピックアップして紹介します。

チェックポイント① ‘round wondering の正体は?

原文引用:
I’ll be out spending all this money
while you’re sitting ’round wondering…

和訳:
俺は金をバンバン使ってるぜ、
お前はっていうと、ただ座って「なんで自分じゃなかったんだ」って悩んでるだけだ。

✅ 解説:
• ‘round は around の省略形(副詞)
• 「あたりにいる」「うろうろしている」「なんとなくいる」などの意味を持つ
• sitting ‘round = 「座ってボーっとしてる」
• wondering = 「悩んでいる」(現在分詞)

💡 例文:
• He’s just lying ’round doing nothing.
 → 彼は何もせずにただゴロゴロしている。

チェックポイント② wondering の使い方と、if/whetherの気づき

原文引用:
while you’re sitting ‘round wondering why it wasn’t you…

和訳:
座り込んで、「なぜ成功したのが自分じゃなかったのか」と悩んでる。

✅ 解説:

この箇所で使われている wondering は「〜かと悩んでいる」「考え込んでいる」といった意味の現在分詞。

文中では why it wasn’t you(なぜお前じゃなかったのか)という 間接疑問文(主語+動詞) が続いています。

この時ふと思ったのが、もしここに “if” や “whether” を入れるとしたら、どういう形が正しいのか? ということ。

🧠 💡 補足:ifとwhetherの使い分け(※歌詞には出てこないが重要)
• wondering if + S + V → OK(例:I’m wondering if she remembers me.)
• wondering if + to 動詞 → ❌ NG(文法的に誤り)
• wondering whether + to 動詞 → ✅ OK(例:I’m wondering whether to go.)

つまり、「〜しようか悩んでる」と不定詞を使いたいときは、ifではなくwhether を使うのが正解。

💡 例文と和訳:
• ✅ I’m wondering if I should go to the party.
 → パーティに行くべきか悩んでる。
• ✅ I’m wondering whether to go or stay home.
 → 行くか、家にいるかで迷ってる。
• ❌ I’m wondering if to go or stay home.
 → 文法的に不自然(ネイティブは使わない)

✍️ 一言メモ:

歌詞では wondering why という自然な構文になっているけれど、「if / whether」の違いをふと思いついて調べたことで、文法的な理解が深まった感覚がありました。
こういう「引っかかり」は、学習ログとして残しておきたいポイント。

チェックポイント③ coulda got picked は仮定法?

原文引用:
what a shame, coulda got picked

和訳:
惜しかったな。お前も選ばれてたかもしれないのに。

✅ 解説:
• coulda = could have(口語の省略形)
• got = 過去分詞形(原形:get / 過去形:got / 過去分詞:gotten or got)
• 仮定法過去完了 → 「〜だったかもしれない(でも実際は違う)」

💡 例文:
• You coulda got picked if you’d practiced more.
 → もっと練習してたら選ばれてたかもしれない。

チェックポイント④ It’s me who they want は強調構文

原文引用:
Now it’s me who they want

和訳:
今、みんなが求めてるのはこの俺なんだ。

✅ 解説:
• 強調構文:It is [強調する語] who/that …
• 通常文:They want me.(彼らは私を求めている)
• 強調構文:It’s me who they want.(求めているのは他でもないこの俺だ)

💡 例文:
• It’s you who made this possible.
 → これを可能にしたのは、君なんだ。

チェックポイント⑤ Swish の意味って?

原文引用:
Swish, what a shame, coulda got picked

修正後の和訳:
シュッ(=俺は完璧に決めた)。でも残念だったな、お前も選ばれてたかもしれないのに。

✅ 解説:
• Swish はバスケットボールのシュート音(ネットに綺麗に入る時の音)
• ここでは「キマった」「決まった」のような 成功の象徴的な擬音
• ラップでは「勝利・完璧さ」を象徴するスラングとして使われる

💡 例文:
• He took the shot… swish!
 → 彼がシュートを打った……「シュッ!」(=決まった!)

表で覚える語彙・スラング一覧

表現品詞/動詞形意味解説
’round副詞(aroundの略)その辺で歌詞や会話での省略表現
wondering現在分詞(wonder)~かと悩んでいるSV構文の導入に使う
coulda助動詞句(could have)~だったかもしれない口語スラング
got過去分詞(get)得た、選ばれたget / got / got
stunting現在分詞(stunt)ドヤる、自慢げに見せびらかすヒップホップスラング
blew up過去形(blow up)成功した、売れた急に有名になる
balling現在分詞(ball)金持ちライフを送ってるスラング。裕福な振る舞い
missed過去形・過去分詞(miss)逃したmiss / missed / missed
It’s me who ~強調構文~なのはこの私だIt is + 強調語 + who/that

おわりに

文法書や単語帳ではなかなか出会えない、リアルで感情のこもった英語表現。
今回はラップの歌詞から「なぜこの表現?」と気になった箇所を丁寧に拾ってみました。

こうした「立ち止まり型学習」は、一見効率が悪そうに見えて、記憶に深く残る学習法だと実感しています。普段のオンライン英会話でも今回覚えた表現を積極的に使いたいです。

また気になる歌詞やフレーズがあれば、シリーズ化していこうと思います!

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